箸を持つ手がふるえて食事が摂りづらい、コップがふるえて飲み物がこぼれる、宅配便や書留の受領書にハンコやサインをするときにふるえる。・・・これは、自分の意思と関係なく手がふるえる「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」という病気です。手がふるえる以外には異常が見当たらず、なぜ自分が意図しないのに“ふるえ”が生じているのかは、はっきりしていません。手の“ふるえ”は「命にかかわるものではない」けれど、年齢を重ねるにつれて“ふるえ”が強くなり、食事や薬の摂取ほか、書類へのサインなど生活に支障をきたすようになります。
本書では、手の“ふるえ”と闘う方々に、病気との向き合い方、さらに病院での診察から薬の処方をガイドします。そして、効果的な食事、ツボ押し、ストレッチ、瞑想法ほか、病院では教えてくれない「“ふるえ”をピタリと止める」コツを紹介しています。