TMCA検査は血液からがんの種類・大きさ・ステージを数値により高精度に判定できる検査法。
近年がんの原因は「ミトコンドリアの萎縮による代謝異常」が根本原因とする見方が世界的に注目されている。しかし日本では関心が薄いのが現状である。
いまだに「早期発見・早期治療」といったがんになってから対応する二次予防に依存している。
小林常雄医学博士(故人)が開発したTMCA検査は、従来の検査では見つからない微小ながんも高精度に検出できる。それにより早期予防やがん治療への応用にも大きく貢献すると考えられている。
アメリカのがん専門誌『キャンサー』にも掲載し、ジョンズ・ホプキンズ大学との共同研究なども模索されたが、日本の医療界では黙殺され続けてきた。
本書では考案者である小林医師への長期にわたる密着取材を通じ、統合医療や医学的検証、さらには患者の声も紹介している。