汽水域
西日の神様
秋の庭
空の河原
棄てられた声 裏山を越えたところ
心の奥であるような気もする
声が聞こえるほうへ
球根
庭の片隅で
常世の実
十四日月と海
犬も鳥も
翳りの息
花崗岩ステーション
空中映画館
ときには透明のようにも見え ひとの面影がうごめいている
どこにもいなくなったときには光のなかにいる
きゅい ぎゅい
ピシャッ
家を訪ねる
クル ミの実のなかに橋が
小舟と声
窓辺
樹木も叫びの粒を空へあげる
音無し
廃屋の月
つぶつぶ
世界は薄い氷の上に乗っているのに
水母の日記帳
どこにもない植物園
お山へ行くまでに
じぐざぐ