〇秀彬、〝感性論哲学〟を知る。資本主義から〝人格主義経済〟への脱却の道、自由平等の民主主義社会は〝互敬主義社会〟で〝和道と悟道が必要〟と説く。生きていく上での哲学を説く、新しい人類の感性文化(文明)の開花を期待させる哲学だった。〇〝感性論哲学〟は理性信仰からの脱却を説く。インドで発見の六歳の狼少女は科学者の努力にも拘らず16歳の死迄人間化できなかった。理性は人間生来のものではないと解った。理性的に謙虚な心で、ソクラテス以来の説得の論理ではなく、感性による〝納得の論理〟で今後、地球上の人類はやっていける、と説く。〇元々不完全な人間の偏見を認めて乗り越えるにはどうするか、物欲が文化・文明を創り否定してはならない、〝我〟の存在は人間の本質で、人間は短所と長所は半分ずつと肯定し先に進まなければ、と説く。〇人間は、二元論ではもうやっていけない。〝私〟は感性(触感)で支えられ〝肉体と精神〟は感性で結ばれている、感性の本質は求感性である。「宇宙の偉大な指導者の説く触覚の本質」と、「感性に従って生きる、求感性は行動力の源だ、という時の感性」とは、触感・触覚という宇宙の隅々まで繋いでいる創造主の偉大なる知性そのものと一致していた。心は、価値や意味を感じる感性の一つ、感性の三作用と宇宙の構造とについても〝感性論哲学〟は丁寧に説明。精神と肉体を創造する感性は波動によって呼応しあい、進化の原理は模索する力を原動力にする、感性が精神を作る、人間は知性と理性を有効に使い、感性は精神と肉体を創造し有機的に統合している、という。人間性の体系は〝私〟である感性がつくる、と。〇地球上の人類は競争から創造へ、対立から統合へ、向かおう、理性的整合性を捨て、感性的整合性を持つことが重要だとも力説。感性と宇宙、宇宙の摂理について説き、命の中に大宇宙の摂理が働いている、人間には宇宙大の生き方が出来る、とも。〇求感性とは改善すべき問題を求めるエネルギーである。人間は理性を使って個々の人間が自身の生まれた〝使命〟を自覚し実行できてこそ己の人生の幸せを手に入れられる。現実への違和感が人が感じた時、その人がその違和感を解消すべき使命を担う対象だ、と言う。天与の能力を全開し輝かしい人生を創造することが肝心で〝己の命と人生を賭ける対象を見出す〟事がいかに重要か、と説く。〇卒業式の別れの会で担任の餞の言葉は〝マスコミに踊らされないよう万巻の本を常に読んで一生学習を続けなさい〟だった。〇大学入学後、志津子とデートをするようになる。志津さんは結婚願望のない、強く生きようとする美しい女性だった。何回かのデートの後、大事なものを秀彬へ捧げてくれる。〇だが、ある日、小さい時から憧れて眺めていた山野奈美さんの車に便乗し、奈美さんと料亭に食事に寄る。素早く判断した秀彬は、全知を駆使し、ずっと以前から抱いていた憧れを、機智に富んで軽妙に奈美さんに告白。結果、秀彬をよく知る、判断の速い奈美さんに秀彬は受け入れられた。奈美さんが一人で住む豪邸へ行き、秀彬は、衝撃的にも、入浴を一緒に、と誘われる。奈美さんとの濃密な愛の始まりだった。