育児について、御用的でおざなりな、大人の都合による子育て本はたくさんありますが、
真の意味で生物学的な考え方、先住民的な考え方を示した本はないと私は思っています。
かつては、本書にたびたび出てくる真弓定夫先生の本を読めば事足りましたが、先生も先年亡くなり、近い発想を示す者はいなくなってしまいました。
そのため私は真弓先生ではなく、弟子でもありませんが、何か近いものを書く必要があるのではないかと思うようになりました。~本書より
本書は「子育て」ではなく、「子育ち」がタイトルです。「子育ち」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、小児科医の故真弓定夫先生が唱えていた概念です。
「子育ち」は、子ども自らが育つ力を持っているとし、子どもが自分で考え行動できる人になることを重視しています。
そして大人は子どもを育てるのではなく、子どもに親として大人が育てられる、という観念から「子育ち」という言葉ができました。
子どもは大人が失ってしまった自由は発想力や行動力を持っています。自ら考え、育つ力を持っています。
それを大人が身に着けてしまったつまらない常識や体裁で縛ってしまわないことは重要です。
しかし、「常識なんか身につけなくてもいい」ということではありません。
ネイティブアメリカンの「なにごとも7世代先まで考えて決めねばならない」という有名な言葉があります。
目先、常識、体裁にとらわれず先を見て育児をする。病気をしない子、創造力を伸ばしていく子に成長していくために親はどう考えるべきか。
小児科医・故真弓定夫医師が生前から再三唱えていた育児への考え方をベースにして、真弓医師を同志と慕う内海聡医師がたどり着いた本質的育児書です。