はじめに
一 植の本 蓬瀛より出でて
白先勇/中国古典詩詞の殿堂に導いてくださった方
瘂弦/スカートをいた士
陳小玲/葉先生は「生きる詩詞『辞書』」
柯慶明/彼女のことを理解するには、その詩詞を読もう
席慕容/詩の教えとは
二 逃禅して隠るを名と借りず
鄭培凱/中華文化の一筋の清流
張鳳/ハーバード大学で出会った葉教授
田暁菲/巨匠の風格を見せ、学者の範となる葉先生
鄺龑子/忘れ難き朝食の縁
方光珞/「道を伝え、業を授け、惑いを解く」ことを真に成し遂げた方
劉元珠・林楷/美しいものを信じる葉先生
三 海を畑に変え宿願を休む
劉秉松/詩詞で生命の苦痛を溶かす葉嘉瑩
施淑/鏡に映す影を味わう
施吉瑞(Jerry Dean Schmidt)/古典中国の代表者
陳山木/魏晋風骨は彼女の風骨
梁麗芳/不確かなことは決して口にしない
王健(Jan Walls)・李盈/ロマンチック精神に富む自律者
王芳/先生と弟子の縁は肉親を超える
施淑儀/変わることなき美しいものへの追求心
謝琰/天意に従ってこそ美しい
卓同年/葉先生は精微な生命体
陶永強・梁珮/彼女の詩を訳す悦び
何方/葉先生は宝庫である
四 天孫は錦を織り成すを要め見る
陳洪/清々しい一筋の風
徐暁莉/「詩は以て興すべく」──詩詞の生命は永遠に変わらず
沈秉和/心字炉香を燃やし焦痕を説く
石陽/詩歌と音楽は生命の内なるリズムと通じ合う
張元/詩の学びは人間としての在り方を学ぶこと
張静/好く一点の紅炉の雪を将りて 散じて人間の照夜灯と作さん
呉浩/明月は積雪を照らし、夜深けて千帳の灯あり──葉嘉瑩の「弱徳の美」を論じる