大転換期を迎えた農業と農政を読み解く!
現在、日本の農業と農政は、戦争や環境変動など国際的・国内的激動の下で、大きな変貌を遂げつつあります。そして2024年に実現
した「食料・農業・農村基本法」改正によって、いま、食料安全保障への国民的な関心が高まりつつあります。とりわけ昨年秋からの「令和の米騒動」や、食品価格の値上がりは、日々の暮らしに欠かせない・生命の維持に欠かせない、この食料というものをあらためて見つめる契機ともなっています。食料を将来にわたって安定的に供給し続けることは、国の基本的責務にほかなりません。
本書は、このような大きな農政の流れに当事者としてかかわり、その後も深い洞察を加えてきた著者が、時々の政治的経済的社会的事象を踏まえて記録してきたコラム記事を中心に、食料・農業・農村をめぐる戦後農政の変化をわかりやすく説き起こしたものです。混迷する農政の現在を理解するための、最適の入門書です。