著者は多くの著作を持つ動物行動学の研究家だが、皇室ウォッチャーとしての顔も持っている。皇室に関しては新聞や雑誌への寄稿のほか、主にX(旧ツイッター)で情報発信している。
天皇は男系男子で、確認できる限りでも1500年以上は続いており、「万世一系」で世界最古の王朝とされている。それゆえに世界から尊敬される皇室であるにもかかわらず、日本では一部から愛子天皇を待望する声があがっている。いったん女性天皇、女系天皇が誕生したら日本はどうなるのか。著者はこの点を最も危惧している。
本書ではまず女性天皇の歴史を振り返ることで、「女系天皇」と「女性天皇」の違いを説明し、なぜ皇位は男系男子で受け継がれてきたのかを生物学の観点からアプローチしている。また秋篠宮家に対するバッシングにも言及し、その狙いを推理。「愛子天皇」待望論について異を唱える。ジェンダー平等の観点や、なんとなくのムードで「女性天皇や女系天皇もあり」と思っている人たちに、ぜひ読んでもらいたい1冊。