わずか100年の間、一つの村落ほどの小さな盆地が、
古代日本の最も重要な政治的中心地になっていた。
日本人の原風景となった飛鳥の知られざる姿に迫る!
『万葉集』に登場する奈良県の地名は総数約900にのぼる。しかもそのうち200以上が飛鳥に集中している。つまり、『万葉集』にもとづいて大和の地を訪ねれば、必然的に飛鳥を訪れることになる。それほどに飛鳥は昔の日本人にとっては重要な場所であり、憧れの土地であったのだ。しかし、その飛鳥が古代日本の政治的中心地であったのはわずか100年。しかも飛鳥は狭矮な盆地で、当時は辺鄙なところだった。誰が何のために飛鳥という地を選んだのか。中学高校の日本史でもさらりと扱われる程度にもかかわらず、観光スポットとして人気の飛鳥にまるわる謎を深掘りする。