「質の高い保育」が求められています。保育の現場に様々な問題が発生するたび,近年,保育の量の拡大ばかりが進められてきたことの反省が語られます。しかし,その間も現場では,決して保育の質をないがしろにしてきたわけではありません。多くの園で,常に,目の前に生きる子どもたちの最善を考え,良き実践が作り出されてきました。
本シリーズは子どもと共に実践を作り出していく保育者の記録をもとに,豊かな実践のあり様を描いています。このシリーズのキーワードは「学び」です。
「質の高い保育」 を 「学び」をキーワードに検証することで,保育のあり方を問い直すための問題提起をしています。ぜひ読者の皆様に,実践の楽しさに触れていただき,今後の実践の方向性を共に考える機会にしていただければ幸いです。
編著者 磯部裕子