保育者に求められるのは,保育者の役割・倫理の理解,制度的位置づけと専門性を把握すること,諸機関と連携・協働をすすめること,資質向上をめざすなど(厚労省教授科目「保育者論」)が示されている。こうした専門的知識・技能の修得は不可欠である。また,保育者をめざす者は,いわゆる「不適切な保育」を担う立場であってはならない。
では,保育者に求められる資質とは,どのような内容なのか。専門的知識・技能の修得とともに,保育者自身がたゆまぬ自己向上心をもつことが肝要である。その際,子ども・人間への深い洞察や学び続ける謙虚な姿勢を重視したい。本書で,保育者論の基盤となる法的・制度的理解や位置づけなど,必須事項を修得してほしい。また,先輩保育者がそれぞれの経験からを語っている「保育者論」も貴重な提言である。読み解き,対話も試みながら,どのような保育者をめざしたいのか,自分なりの将来像をもてるように思考し,深めていってほしい。保育者論の学びは,学生時代に完結することではなく,実践現場をはじめ社会人として生きる日々から,創造的に身につける課題であることを理解してほしい。