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対話型鑑賞75年を超えて

対話型鑑賞75年を超えて

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商品説明
本書は、2023年に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された「美術による学び研究会東京大会2023」の報告書として企画されました。
「対話型鑑賞75年を超えて《みえてきたもの みつめていくもの》」と名付けられた大会テーマは、2015年の東京大会を引き継ぐものであり、美術による学び研究会が設立以来実践し、追究してきた美術鑑賞教育の在り方を問うテーマです。
対話型鑑賞には、根本的な部分での誤解や正確ではない認識がまだまだあるようです。「対話型鑑賞はニューヨーク近代美術館が開発した」とか、「対話型鑑賞はVTSが元になっている」などの、笑うに笑えない間違いがウェブサイトには今もなお氾濫しています。
原因の一端は、対話型鑑賞という言葉の定義の曖昧さにもあると思います。序章「対話型鑑賞の歴史とその背景」では、教育学と美学の双方の学術的な側面から着目し、いつ、どのようにして「対話」と「鑑賞」が結びついて対話型鑑賞が生まれたのかを考察しています。
第1部「対話型鑑賞75年を超えて−みえてきたもの」では、北海道から九州・沖縄まで全国で実施されてきた対話型鑑賞の実践内容をそれぞれの発表者が報告しています。
第2部「対話型鑑賞75年を超えて−みつめていくもの」では、教育の学際化や、欧米諸国における対話型鑑賞の質的変化、そしてアートを取り巻く環境や意識の変化とそれに伴う文化政策の改革を背景にして、対話型鑑賞75年の歴史を超えて今後みつめていくものとは何かを探ります。本書が、対話型鑑賞についての理解を深める礎となれば幸いです。
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