●なぜ、昇進すると「手を動かす人」から「管理する人」に変わるのか?
●AIに管理される社会で、真の主体性を手放さない方法とは?
資本の影響下で、「どう管理されるか」ばかりを考えてしまう私たちが、「どう自由に生きるか」を考えるにはどうすればよいのか──。
ブレイヴァマンを柱に、科学的マネジメント法で知られるテイラーやマルクスを参照。AI関連の最新情勢も踏まえ、気鋭の研究者が資本と労働者の「知」をめぐる攻防を描き出す。
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現代で「自由に」働いていると思っている人も、実は労働時間や給与など、決定的な部分に関わることは難しく、そもそもそんなことまで自分で決められると考えられていないことも多い。労働者が職場で決めているのは、実際には「自分で選んだ」ことを演出するために資本が用意した選択肢にすぎないのだ。
そのような資本と労働者の在り方を理論的に明かした上で、豊富な調査を掲載。技術者として一定の裁量が認められている(とされる)ITエンジニア1000人にアンケート、さらにインタビューを行うことで、より詳細に実態を捉える。
マネジメント、AI、IT系の労働環境に関心がある読者必読!ビジネス書が決して踏み込まない深さで労働者と管理者の関係を読み解く、いわば「真のマネジメント本」。