• 発売日:2025/07/04
  • 出版社:読書人
  • ISBN:9784924671898

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情緒資本論序説

情緒資本論序説

通常価格 2,860 円(税込)
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商品説明
考えるとは理解ではなく、気づきの驚きである。ハッピー労働と苦悩の感情労働、感情・情動の商品にあふれた消費欲望の快楽。そこでは自律の感覚や感性が麻痺し、知的資本も不能化していく。
戦争や景気の不安に、資本主義崩壊の気配が忍びよる。
ラカンの不安の情動構造から、日本の情緒、気の文化、西田幾多郎の感情哲学、岡潔・九鬼周造の情緒哲学、ボルノウ気分の哲学を媒介に、感情の歴史学・社会学の成果を見直し、感情資本主義によって感情資本と情緒資本が分岐されてきた地平から、述語論の「作用の作用」を開く。混乱している感情・情動・感性・感覚の感情言語を整理し、情緒資本のシニフィアン作用の気づきへ。
目次
感情資本に覆われた感情資本主義の快楽・欲望における不安・不快が個々人にあり、感情政治による戦争・虐殺への個々人の怒りがある。知性が支配し、感情が抑制される時代を突き抜けて、感情の知的作用が諸関係を揺るがせている。
感情・情緒は複雑でありいまだ何であるかは判明しえていない。
歴史学、人類学、心理学、社会学、哲学、文学さらには神経科学などの総体において、感情言語の概念は混乱に混乱を極めている。
ラカン、西田幾多郎、九鬼周造、ボルノウらの哲学的考察から、日本の情緒/気の文化を見直し、その述語制論理/心的技術から、不安の情動構造を転移し、新たな「情緒資本」の〈作用の作用〉を見出していく。
文化資本の意志は、知的資本と情緒資本の協働から機能し実在しえていく。ここを社会関係資本で曖昧にし誤魔化し欺いてはならない。
絶対無の場所に、情緒資本を見出していく探究の書。
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