二〇二四年度前期(四月〜七月)、立教大学において行われた講義(「戦後日本社会に影響を与えた「典」を読む―現代社会を読み解くために」)全一〇回の記録。著者=王寺賢太(東京大学教授)・小林康夫(東京大学名誉教授)・渡辺靖(慶應大学SFC教授)・武田徹(ノンフィクション作家・専修大学教授)・苅部直(東京大学教授)・米本浩二(作家)・成田龍一(日本女子大学名誉教授)・野家啓一(東北大学名誉教授)・吉見俊哉(東京大学名誉教授・國學院大學教授)・小松美彦(東京大学客員教授)。
一〇名の講師の方々の講義(一回一〇〇分)をすべて文字に起こし、原稿を作成し、加筆。本書を通読することを通して、本講義を受講したのと同等の経験(学び)が得られます。
古典とは何か――。時代を超えて、何度読んでも、新しい発見がある。繰り返し読むことによって、また、一冊の本をめぐって誰かと意見を闘わせることで、真理に近づく道が開けてくるような書物である。
専門の研究者、作家らが、自らも読み考えてきた「古典」について語る情熱の100分講義を再現する。