特集 日本画のトポグラフィー(田島達也編集)
Ⅰ.日本画の境界
1.洋画家における日本画―太田喜二郎の場合 (植田彩芳子)
2.「日本画」成立前夜―塩川文麟の雲烟と近代性(多田羅多起子)
3.日本画と女性作家(小川知子)
4.「国画」の名のもとに―民国期広東の国画研究会における中国画の伝統と革新 (呉 孟晋)
5.「台湾画」とは何か―日本統治期の台湾における「東洋画」の成立とその意義(邱 函妮)
6.朝鮮末期から植民地初期における朝鮮書画の位相(喜多恵美子)
Ⅱ.学習対象としての日本画
7.海外(西洋)の目に映った日本画(ジョン・ショスタック/川上幸子訳)
8.「日本画」と「水墨画」の分岐―水墨による南画から観る日本近現代美術史(村田隆志)
9.実作者にとっての近世絵手本―模写という「リモート学習」(松平莉奈)
Ⅲ.現代のアートと日本画
10.流動する「日本画」―東アジアの現代美術作家との協働による「墨画」の一考察(金島隆弘)
11.新しい日本画の可能性(樋口ヒロユキ)
資料紹介 上村松篁《仮睡》(金城コレクション蔵)の制作背景 (田部未紗)
現代作家論 日本画の最前線―平成から令和(立島 惠)
表紙解説 表 村上華岳《二月の頃》(田島達也)
裏 若杉聖子《花咲き実生る》(前﨑信也)