• 発売日:2019/03/25
  • 出版社:中国文庫
  • ISBN:9784990635770

読み込み中…

巴金とアナキズム 理想主義の光と影

巴金とアナキズム 理想主義の光と影

通常価格 9,900 円(税込)
通常価格 セール価格 9,900 円(税込)
SALE 売り切れ
  • 発売日:2019/03/25
  • 出版社:中国文庫
  • ISBN:9784990635770
ネットストア在庫 詳細
    読み込み中...
My店舗在庫
    My店舗登録で在庫確認と店舗お受け取りのご利用が可能になります。(要ログイン)
  • 在庫表示のサンプル
商品説明
二〇世紀中国を代表する作家の一人であった巴金(1904-2005)が若いころから先鋭なアナキストであったことはあまり知られていない。
本書は巴金をアナキズムと文学という視点から考えようとするものである。その底流には、巴金と深い交流のあったアナキスト劉忠士のことば「黒暗之光」(暗闇の光)の精神を共有したいとの意がある。巴金や劉忠士が生きた時代は、理想の実現を目指す実践が繰り返し何度も挫折する暗い時代であったが、それは国家、民族、宗教、階級、性別などがもたらす抑圧と戦争が絶えない二一世紀の今日でも同じである。外の闇は内の闇に通じると考えて暗い時代を生き抜いた巴金や劉忠士から学びたい。
目次
まえがき
序章 巴金の生涯と作品――永遠の理想主義者
第一章 アナキズムと文学の往復 
第一節 巴金とエマ・ゴールドマン――一九二〇年代国民革命におけるアナキズム
第二節 サッコ=ヴァンゼッティ事件及び小説『滅亡』
第三節 雑誌『平等』に見るアナキズム思想空間の越境性――巴金と劉忠士の思想交流
第四節 巴金とスペイン内戦
第五節 巴金と欧米アナキスト往復書簡
第二章 小説論 
第一節 巴金の小説の変化について
 第二節 巴金批判と林憾廬
第三節 小説『家』の構造
第四節 『家』のテクスト変容――小説・戯曲・映画をめぐって


第三章 日本経験
第一節 巴金の日本滞在に関する記録(横浜時代)
第二節 日中のすれ違う眼差し――芹沢光治良、ジャック・ルクリュを起点として
第三節 山川均批判と通州事件
第四章 評論
第一節 巴金と上海
第二節 中国知識人のカンバセーション・ピース――
    『家書――巴金蕭珊書信集』
第三節 去り行く世紀の記憶――巴金と友人たち
第四節 二〇世紀中国文学最後の作家――巴金九九歳を祝う
第五節 中国からの眼差し――巴金と大杉栄
第六節 巴金追悼――百年の理想主義
あとがき
巻末付録 ①巴金―ヴァンゼッティ往復書簡原文
      ②巴金と欧米アナキスト間の往復書簡原文
詳細を表示する

カスタマーレビュー

honto本の通販ストアのレビュー(0件)

並び順:
1/1ページ

最近チェックした商品