祝!栗山英樹さん
2026年 野球殿堂入り
2026年1月15日、競技者表彰エキスパート表彰から栗山英樹さんが殿堂入りとなりました。おめでとうございます!
野球殿堂とは
野球殿堂は、日本の野球の発展に大きく貢献した方々の功績を永久に讃え、顕彰するために1959年に創設されました。野球発祥の地である米国では、1939年に野球殿堂が創設され、日本の殿堂の20年先輩になります。「殿堂」とは英語では、"Hall of Fame"といわれ、直訳すると「名誉の殿堂」という意味になります。殿堂入りされた方々の表彰レリーフ(ブロンズ製胸像額)を、野球殿堂博物館内の殿堂ホールに掲額し、永久にその名誉を讃えます。野球殿堂入りには競技者表彰と特別表彰があります。
(公益財団法人 野球殿堂博物館 公式ホームページより引用)


今回のキーワード
もっと早く、できれば二十代のうちにこの本に出会いたかった
栗山店長コメント
栗山店長コメント
本書は、「知の巨人」と呼ばれたジャーナリストの立花隆さんが、生前、東大のゼミ生に向けて行った講義録です。
「今からはっきり予言できることは、君たちの相当部分が、これから数年以内に、人生最大の失敗をいくつかするだろうということです」
「適切な失敗の積み重ねがない人には、将来の成功は訪れて来ないということも、ここで同時に言っておこうと思います」
とは言え、生涯のトラウマを残すような失敗には出会いたくない。では、どうすればいいのか。立花さんは、「物事を考えるとき、考え方の基本を誤らないことだ」と言います。
「何を考えるときでも、考え方の正しい手順というものがあります」
「かといって、いつでも何が先決問題か分かっているというものでもありません。問題を具体的に考え始めることによってしか何が正しい手順なのか分からない、ということも大いにあります」
「つまるところ、大切なことは、まず問題に具体的に取り組み始めることです」
もっと早く、できれば二十代のうちにこの本に出会いたかった、素直にそう思いました。
でも、とっくの昔に二十代を通り過ぎ、すでに齢六十を超えた私にも、ずっと自分の中で整理できずにいたことを考える方向性を、この本は示してくれました。
今、まさに二十代のあなたも、これから二十代を迎えるあなたも、そしてかつて二十代という大切な季節を過ごした私のような方々も決して遅くはありません、ぜひ手に取ってみてください。

ここに綴られた言葉はきっといつの時代も生々しく、ゆえに長く読み継がれてきた
栗山店長コメント
西洋哲学の礎を築いた人物の一人、かのソクラテスは、「国家の信じない神々を導入し、青少年を堕落させた」との罪に問われ、裁判を経て、死刑判決を受けます。
その法廷での一部始終を弟子のプラトンが記録したのが、この『ソクラテスの弁明』です。
裁判が開かれたのは紀元前399年頃とされていますので、これは実に2400年以上も読み継がれてきた作品ということになります。
己の刑が決まる法廷においても、自分の身を守ることより、人々にこうあって欲しいという信念をもって訴え続けたソクラテスの、弁明というより最後のメッセージ。
その一言一句は2400年以上も前のものでありながら、まるで混沌としたこの現代に発せられた言葉であるかのように、とても新鮮に感じられました。
ソクラテスの代名詞とも言うべき「無知の知」こそ一つの真理であり、己がすべて正しいと思い込んでしまう過ちを、人はずっと繰り返してきたのでしょう。
からこそ、ここに綴られた言葉はきっといつの時代も生々しく、ゆえに長く読み継がれてきたのだと思います。
人は自分自身と社会に対して誠実でなければならないということ、己の倫理観と信念に基いて行動しなければならないということ、つねに学び、自己の理解を深めることをやめてはならないということ、この作品はたくさんの大切なことを教えてくれます。
少し難しく感じるかもしれませんが、これを機にぜひご一読を!

私が頼りにしている相棒は、きっとあなたの良き相棒にもなってくれると思いますよ!
栗山店長コメント
栗山店長コメント
近年、哲学の本が若者にもよく読まれているそうです。
哲学というだけで難しそうに感じられる方も多いのではないかと思いますが、最近は手に取りやすいタイトルや装丁の本も多く、より身近で、より実用的な哲学書が増えていることを、書店に足を運ぶたび、私も実感しています。
『青年の思索のために』は初版が1955年、私が生まれる前に発表された本ですが、これぞまさに私にとっては読みやすくて、理解しやすい哲学書。
困難に直面した時に自分の迷いを消してくれる、頼もしい相棒になってくれました。
私は読書する時、特に大切なことが書かれていると感じた箇所にマーカーを引いたり、付箋を貼ったりするのですが、これほどたくさんのマーカーを引いた本は珍しいと思います。
大切なことが書かれているのはもちろんですが、何よりわかりやすいのです。
ある日、牛若丸と弁慶は、等分に分けたご飯を、どちらが早く糊に練り上げることができるか競争しようということになります。
竹べらで、一粒一粒丁寧に練り始めた牛若丸に対し、弁慶は広い板の上にご飯をあけると、その上に大きな鉄の棒を横たえ、両手で力任せに転がします。
しばらくすると、弁慶が練ったご飯は大方が糊になり、一方の牛若丸はまだ少ししか練ることができていない、これは勝負ありかと思われましたが……、と、こんなエピソードを交えながら、丁寧に大切なことを気づかせてくれます。
私が頼りにしている相棒は、きっとあなたの良き相棒にもなってくれると思いますよ!

栗山英樹氏と有志による
北海道栗山町の手作り天然芝球場
栗の樹ファーム
栗山店長からのご挨拶
自分の人生で経験できることは限られていますが、私たちは「本」を通じて先人の素晴らしい経験や考え方を学ぶことができます。
また、人としての大切な情緒を熟成するには、動画だけでなく文字から取り入れ、自分の頭で考える時間がどうしても必要だと私は思うのです。
そこで今回、こんな場所を作ってもらいました。
大変な時代だからこそ、自分の助けになる一冊と出会うきっかけになったら嬉しいです。
栗山英樹書店について
北海道日本ハムファイターズ、野球日本代表「侍ジャパン」を監督として率いた栗山英樹さん。この連載では毎回、その真摯で“実践的”な人生論に根差した書籍たちをご紹介いただきます。
2026-02-06
栗山店長からのご挨拶
自分の人生で経験できることは限られていますが、私たちは「本」を通じて先人の素晴らしい経験や考え方を学ぶことができます。
また、人としての大切な情緒を熟成するには、動画だけでなく文字から取り入れ、自分の頭で考える時間がどうしても必要だと私は思うのです。
そこで今回、こんな場所を作ってもらいました。
大変な時代だからこそ、自分の助けになる一冊と出会うきっかけになったら嬉しいです。

栗山 英樹
(くりやま ひでき)
1961年東京都生まれ。監督として2016年に北海道日本ハムファイターズを日本一に、2023年には侍ジャパンをWBC世界一に導く。2024年、日本ハム球団の最高責任者であるCBOに就任。『信じ切る力』(講談社)、『監督の財産』(ワニブックス)、『栗山英樹の思考』(ぴあ)など著書多数。2026年1月に『栗山英樹がトップ経営者から引き出した逆境を突破するための金言』(HNK出版)を発売。

著書一覧はこちら
前半 / ジュンク堂書店現役書店員 大賞受賞
後半 / 犬怪寅日子さんインタビュー

