・毛包は人の体の中でも極めてユニークな組織であり、組織幹細胞を有し、自律的に毛周期を繰り返すなど、他の組織にはみられない特徴を備えている。
・近年では、発生学、再生医療、幹細胞生物学、遺伝学、毛包免疫学、臨床医学、植毛学など、幅広い学問領域が毛包を中心に融合しながら進展し、心身の健康に至る広い生命現象を理解する糸口を与えている。
・本特集では、一見ニッチながらも奥深い研究領域である“毛包組織”をテーマに、基礎から臨床に至る最新の進歩を取り上げる。
■脱毛症――研究と診療の進歩
・はじめに
・毛包器官再生の新たな展開
・毛包幹細胞を中心とした毛包老化と脱毛症のメカニズム
・円形脱毛症モデルマウス(C3H/HeJモデル)の理解
・遺伝性毛髪疾患のアップデート
・瘢痕性脱毛症の診断と治療――最新の診療マネジメント
・円形脱毛症の病態に基づくJAK阻害薬による治療の展開
・男性型脱毛症の病態と治療
・植毛手術を継ぐもの
●TOPICS 神経精神医学
・情動と手綱核
●TOPICS 薬理学・毒性学
・ヒスタミン代謝酵素阻害薬によるナルコレプシーの新規治療効果の検討
●連載 医療分野におけるブロックチェーンとNFTの活用(12)
・Web3を活用したAIとプログラム医療機器
●連載 医師の働き方改革――取り組みの現状と課題(11)
・医師の働き方改革における自己研鑽支援の現状と今後の展望――専門職としての継続教育の位置づけと国際比較からの示唆
●連載 医療における生成AIとDX(3)
・精神医学領域における生成AI活用の可能性と課題
●FORUM ノーベル生理学・医学賞2025
・制御性T細胞の発見――一筋の研究の軌跡
●FORUM 人間社会の未来 ――専門家が予見する人類の行方(7)
・社会保障と健康
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。