■書店で本、人、社会がつながる
次々と消えていく町の書店。活字文化の衰退や、ネット書店の興隆がその背景にある。だが、未知の世界に胸をときめかせ、古に生きた人たちの知恵を求め、新しい文化の発信を肌で感じようとする人々の姿は変わらない。コロナ禍を経たいま、リアル書店は社会とどう切り結ぶのか――。
●韓国・梁山 2000冊の書を揃える個人書店
雨宮処凛、平山書房店主の文在寅に会いに行く
『生きさせろ!』(雨宮処凛著)を愛読書と公言していた文在寅・韓国前大統領。文氏の著書『運命』でそのことを知った雨宮編集委員は文氏に尋ねてみたいことが山ほどあった。この3月、釡山近隣の梁山にある平山書房を訪ねた。前大統領が営む書店だ。看板猫が迎えてくれた
●韓国・仁川 店主の薦める文学書は“旨味”でセレクト
町の小さな独立系書店が拓く可能性
韓国でもネット書店の台頭などでリアル書店は存亡の危機にある。だが、その一方で、店主が工夫を凝らした独立系書店が注目を集める。1冊の本を介して店主と顧客がつながる喜びと幸せが、再発見されている。
●千葉県・松戸市 「本屋 BREAD & ROSES」 鈴木祥司さん
生きづらさを感じたら本屋へ
井上理津子
出版不況の中、この20年間で日本の書店数は半減し、1万店を切った。一方で、近年は日本でも「独立系書店」「セレクト書店」と呼ばれるような、個性的な空間づくりや品揃えで顧客を惹きつける書店が増加している。「人生100年時代」にあって、リタイア後、現役時代とは全く異なる書店経営という分野に乗り出した2人を紹介する。
●東京都・吉祥寺 「街々書林」 小柳淳さん
旅先への興味と敬意を
井上理津子