■ウクライナ侵攻から3年
増え続ける墓標 和平の行方は
2022年2月24日にロシアがウクライナ侵攻を始めてから3年余り。解決の糸口が見えないままウクライナ軍は消耗戦を強いられ、家族を失い悲嘆に暮れる市民が増え続けている。和平交渉を巡り、米国とウクライナとの間に不協和音が生じるなか、改めてこの戦争と向き合う。
●米国とロシアに翻弄されるウクライナ
停戦か「安全の保証」か 欧州は有志連合を結成
先川信一郎
「安全の保証」がなければ和平ではない――。ウクライナ戦争が始まってから丸3年。トランプ米大統領がロシアに急接近し、停戦への道筋が見えてきた。だが米国は資源獲得を、ロシアは分断・属国化を狙う。欧州は有志連合を結成してウクライナ防衛に乗り出した。
●戦場ジャーナリストが報告
ある「音楽家」の死から見えてきたもの
五十嵐哲郎
ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年間でウクライナ側は4万5000人以上の兵士が亡くなり、1万2000人を超える市民の命も失われた。犠牲者があまりに多く、普段の報道では一人ひとりの死に光が当たることは少ない。本号では戦場ジャーナリストの五十嵐哲郞さんが、ある無名兵士の死を通してウクライナの状況と遺族の思いを報告する。