■東京都知事選
●与野党は立て直せるか
既成政党への不信感、都議補選でもあらわ
金本裕司
7月7日投開票された九つの東京都議補選は、有権者の既成政党に対する不信感の強さを浮き上がらせた。原因の一つは、先の国会で政治とカネ」への対応が不十分な結果に終わったことにある。都知事選で2位に食い込んだ前広島県安芸高田市長・石丸伸二氏はSNSを駆使しその手法が注目されたが、同氏躍進の裏にある「政治不信」の根は深い。
●払いのけられた「神宮外苑再開発の見直し」
小池再選で都の開発事業進むとの懸念
薄井崇友
東京都知事選で3位に終わった蓮舫氏が最大の争点の一つとして掲げていたのが「神宮外苑再開発の見直し」。小池百合子氏の3選で、再開発は進みそうだ。都が関わる再開発事業は多数あり、それによって利益を得るのは、ゼネコン・大手銀行などだ。
-------------------------------------------------------------------------
■【集中連載】岸田政権とは何だったのか
●神戸学院大学教授・上脇博之さんに聞く
カネ中毒の自民党に「禁断治療」を
聞き手・まとめ/金本裕司
自民党派閥の「裏金」問題を徹底的に調べ、告発をしてきた上脇博之・神戸学院大学教授は、6月に成立した改正政治資金規正法に、「落第点」を付けた。そして「カネ中毒」の自民党には「禁断治療が必要」と説く。今回の議論はどこにごまかしがあったのか、説明責任を果たそうとしない岸田文雄政権に、国民はどう向き合うべきか聞いた。
●「政治にはカネがかかる」の限界露呈
庶民感覚との乖離があらわに
佐藤千矢子
自民党派閥の政治資金パーティー券収入をめぐる裏金事件が明るみ出て、約8カ月がたつ。先の通常国会では「政治とカネ」が最大の焦点となり、政治資金規正法が改正されたが、抜本改革からはほど遠い内容に終わった。国会でのおよそ半年間に及ぶ議論で、実態解明も政治改革もほとんど進まなかった。先の国会を振り返りながら、残された課題について考える。