■2024米大統領選
●トランプ氏が米大統領に復活
米民主主義は生き延びられるか
三浦俊章
第47代のアメリカ大統領に共和党のドナルド・トランプ氏の当選が決まった。世論調査では大接戦が伝えられていたが、ふたをあけてみると激戦州7州をすべて制覇。全米の得票数でも民主党のカマラ・ハリス氏を上回った。前回の選挙での敗北を認めず、支持者による連邦議事堂襲撃事件をあおったとされるトランプ氏の再登場は、自由と法の支配を重んじるアメリカン・デモクラシーの危機にほかならない。またアメリカ第一主義を掲げ、同盟関係を軽視するトランプ外交は、世界をいっそうの混乱に陥れるだろう。
●米国民はなぜトランプ氏を選んだのか
不法移民と経済に不満 変革求めた有権者
先川信一郎
大接戦が予想された米大統領選は、共和党のトランプ前大統領(78歳)が民主党のハリス副大統領(60歳)に圧勝した。国民はなぜ対立をあおる刑事被告人のトランプ氏を選んだのだろうか。
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■アベ政治の終わり
社会のひずみ正す機会に
11月11日の特別国会で、自民党総裁の石破茂氏が首相に選ばれた。衆議院で自公が過半数割れしているため、少数与党による政権運営となる。今回の衆院選で、数の力で民意を無視する「アベ政治」は終わりを迎えた。裏金など政治問題にくわえ、夫婦別姓や同性婚などの人権問題、物価上昇や賃金の停滞、人口減少など経済的課題を進める好機にしなければならない。
●山口二郎法政大学教授インタビュー
立憲民主党は本気の政権構想を示せ
聞き手・まとめ/金本裕司
政治学者で野党共闘を支援してきた、法政大学の山口二郎教授は、今回の衆院選を「安倍的なものの終わり」と総括する。一方で、躍進した立憲民主党には比例代表を中心に伸び悩みも指摘する。今後の政治はどう動くのか、野党に何が必要か。展望を聞いた。
●谷口将紀東京大学教授インタビュー
国会審議の形骸化打破につなげる好機
衆院選で敗北した自民党は世論をどう読み違えたのか。そして多党制はどこに向かうのか。『朝日新聞』と共同世論調査を定期的に実施し、有権者の分析に詳しい東京大学の谷口将紀教授に聞いた。