• 発売日:2022/04/30
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784000114172

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東アジアの展開 814世紀

東アジアの展開 814世紀

荒川 正晴 (編集)
大黒 俊二 (編集)
小川 幸司 (編集)
木畑 洋一 (編集)
冨谷 至 (編集)
通常価格 3,520 円(税込)
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  • 発売日:2022/04/30
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商品説明
八世紀から一四世紀にかけての東アジアは、いったいどのような世界だったのだろうか。唐中期から明代初期までの中国社会の変容を、政治・経済、都市と農村、法制度や文化、ジェンダーから日本との関わりまで多彩な切り口で論じ、さらに中国を中心として東アジア世界がどのように連動して展開したかを論じる。
目次
展望|Perspective
 東アジア世界の連動と一体化……………宮澤知之
  序論
  一、唐宋変革といわゆる「五代十国」
  二、唐宋変革期の社会経済
  三、唐宋変革と「煕豊変法」
  四、宋代貨幣経済の特色
  五、「八―一四世紀」における東アジア状勢
  おわりに

問題群|Inquiry
 唐後半期の政治・経済……………丸橋充拓
  はじめに
  一、予兆――官制・軍制・財政の転換
  二、激震――藩鎮の割拠
  三、再建――財政の南北分業
  四、斜陽――動乱の序曲
  おわりに

 キタイ・タングト・ジュルチェン・モンゴル……………舩田善之
 ――覇権の遷移とその構造
  はじめに
  一、空間の設定――農牧接壌地帯と東北ユーラシア
  二、一〇―一四世紀東北ユーラシアの時代的特徴
  三、東北ユーラシアの東西と覇権の遷移
  四、東北ユーラシアの南北関係の変遷とその構造
  五、国を形作るもの
  おわりに

 宋金元の郷村社会の展開
  Ⅰ 宋金元代の華北郷村社会――山西地域を中心に……………井黒 忍
  はじめに
  一、石刻資料の量的分析から見る地域社会の変化
  二、人口、開発と環境
  三、父老と村寺――宋から金へ
  四、私約と公拠――金から元へ
  おわりに
  Ⅱ 江南郷村社会の原型……………伊藤正彦
  一、視角
  二、郷村社会の危機と秩序形成の動き
  三、都保制の定着と変質――南宋の経界法
  四、明代里甲制体制の歴史的特質

 士大夫文化と庶民文化、その日本への伝播……………金文京
  はじめに――士大夫と庶民の間
  一、隠遁の形態と意味の変化
  二、山人の活躍
  三、士人と文人
  四、日本への伝播

焦点|Focus
 「五代十国」という時代……………山崎覚士
  一、「五代」と「五代十国」という時代
  二、華北王朝――「五代」
  三、華南諸国――「十国」
  五、可能性の時代

 宋代官僚制の形成――元豊官制の歴史的意義……………徳永洋介
  はじめに
  一、北宋前半期の官僚制――律令官制の変容
  二、元豊官制とその展開――集権的官僚制の構築
  おわりに

 元の大都――元朝の中国統治……………渡辺健哉
  はじめに
  一、元朝の中国統治
  二、元の大都
  三、大都をいかに位置づけるか
  おわりに――元朝の記憶の行方

 法構造の新展開……………川村 康
  はじめに
  一、漢人王朝の法構造
  二、征服王朝の法構造
  おわりに――そして明へ

 中国父系制の思想史と宋代朱子学の位置……………佐々木愛
 ――中国ジェンダー史素描のために
  はじめに
  一、「父子同気」なのか? ――経書の規定と宋代以前
  二、朱子学と「父子同気」、そして儀礼とむすめ
  三、朱熹以降、元明清期の生命生成論とむすめの祭祀
  おわりに

 高麗国とその周辺……………矢木 毅
  一、高麗の建国
  二、契丹(遼)への服属
  三、靖康の変と高麗
  四、女真(金)への服属
  五、モンゴル(元)への服属
  おわりに

  コラム|Column
   西夏文字の銅銭と中国経済圏……………宮澤知之
   パスパ文字とその史資料……………舩田善之
   『吾妻鏡』に記された女真文字――交流史の一齣……………山崎覚士
   契丹文字墓誌が語るもの……………大竹昌巳
   高麗王室の蔵書印……………矢木 毅
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