• 発売日:2024/08/08
  • 出版社:岩波書店
  • ISBN:9784000616492
通常価格 2,860 円(税込)
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商品説明
天皇・側近たちの貴重な肉声が残された現代史の第一級史料、「昭和天皇拝謁記」。翻刻などにあたった著者陣が読みどころをわかりやすく解説する。象徴天皇制を始動させるにあたり、天皇は何を考え、宮内庁はじめ周囲はどう動いたのか。最良の「拝謁記」副読本にして、現代の、そしてこれからの天皇制を考えるための必携本。
目次
 なぜ、いま「昭和天皇拝謁記」か……………古川 隆久

 第一部 天皇は戦争をどう認識していたのか

1 責任転嫁の戦争観──皆反省すればわるい事がある……………茶谷誠一
2 一九五二年の「おことば」問題──然し戦争の事をいはないで反省の事がどうしてつなぐか……………冨永 望

  コラム1 『西園寺公と政局』を読む昭和天皇
  コラム2 東条英機と近衛文麿
  コラム3 昭和天皇にとっての靖国神社

 第二部 象徴天皇制はどうつくられたか

3 昭和天皇にとっての「象徴…」──健全な皇室に対する観念をもつと作興したい…………河西秀哉
4 水面下の二重外交──今後日本としてアメリカとは仲よくして行かなければならぬ……………茶谷誠一
5 昭和天皇と地方行幸──積極的に多少の危険を冒して出掛ける方が却て国の為によい……………瀬畑 源
6 昭和天皇の安全保障観──軍備といつても、国として独立する以上必要である……………冨永 望

  コラム4 松谷誠と宮中
  コラム5 天皇と吉田茂
  コラム6 松平康昌の欧米視察と昭和天皇
  コラム7 昭和天皇と共産党

 第三部 新しい天皇像、新しい皇室像の模索

7 人間・昭和天皇の胸の内──長官だからいふのだが……………吉見直人
8 皇弟たちとの確執──皇室全体の首長で陛下はおありなのであります……………舟橋正真
9 皇太子への期待──皇太子様を完成と御考へ……………舟橋正真
10 皇籍離脱後の旧皇族と昭和天皇──栄典の一部として公爵、侯爵とかいふものをやるといふ事は考へられぬか……………河西秀哉

  コラム8 「宮中服」問題
  コラム9 皇居・御文庫
  コラム10 皇太子妃選考をめぐって
  コラム11 拝謁のスタイル考

 第四部 天皇を支えた人びと

11 宮内庁長官の仕事──廻り道はしても一旦きめたら不退転……………瀬畑 源
12 宮内庁長官・田島道治──其度毎にそれはいけませんと申続け……………吉見直人
13 侍従長三谷隆信の人と軌跡──侍従長としては誠に適当と存じます……………古川隆久

  コラム12 牧野伸顕への信頼
  コラム13 小泉信三の皇室での役割
  コラム14 神谷美恵子と美智子妃

 旧皇族家系図・天皇家系図
 あとがき
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