序
第一章 道元の生涯
第一節 誕生から出家・修学
一 誕生から出家
二 正伝の仏法への目覚め
三 疑問を抱く
第二節 中国留学
一 明全と入宋
二 仏家と国家
三 老典座との出会い
四 何のために
五 如浄との出会い
六 明全の死
七 如浄の教え
八 梅の実が熟すとき
第三節 帰郷
一 如浄との別れ
二 弘法救生の誓願を抱いて
三 『普勧坐禅儀』の撰述
第四節 京都での道元
一 興聖寺を開く
二 道元僧団の躍進
三 比叡山の圧迫
第五節 入越
一 永平寺を開く
二 行持
三 鎌倉下向
第六節 示寂
第二章 道元の思想
第一節 ただ坐る──坐禅の仏法
一 道元が伝えた坐禅──坐禅との出会い
二 坐禅は何もならない──無所得の坐禅
三 坐禅に肩書きはいらない──仏を行ずる
四 ただ坐る──只管打坐
五 えせ坐禅
第二節 真理を表現する──道得の仏法
一 真理は言葉によって表現できる──道得
二 道元の言語表現──言語を超えた言語(超言語)
第三節 遥かなる道を生きる──行持道環の仏法
一 修行に終わりはない──行持道環
二 釈尊に近づきたい──積功累徳
第四節 道元の修行観
一 真理を行ずる──作法これ宗旨
二 自己をわすれる──仏祖にしたがう
三 因果を超越する──大修行
四 現実を生きる──夢中説夢
五 悪いことができない──諸悪莫作
第三章 道元と現代
第一節 道元と葬式仏教
第二節 道元思想の現代的意義
道元略年譜
中国歴遊行程図
より深く知りたい人のために
文庫版あとがき