世界で一番醜い人、久綺人(ひさ あやと)。ただ一つだけ、彼が自分の貌を許せる生き方がある。それは、「正義の味方になること。」 その貌を隠すため仮面を被った転校生の綺人は、クラスメイトの譚下せつりと出会った。怪物に攫われたせつりを救出した綺人は、自分の醜い貌が怪物たちを魅了してしまうこと、せつりが人間ではなく怪物に近い存在だということを知る。綺人は怪物を魅了するその貌を武器として、人間に非ざる少女と共に、怪物と戦う決心をした!
G街に巣食う怪物達のコミューン、百怪結社。彼らを敵に回した綺人とせつりの二人は、激しさを増していく襲撃の前に徐々に消耗していく。敵の姦計の前に綺人の心と牙が折れる時、せつりは己の命を燃やす。だがそれすらも百怪結社の兇刃、鈎髑髏の謀りに過ぎなかった。清算の夜の果てに彼らが見るものとは!