緊急出版! 開戦以降を大幅加筆。「この国」を理解するための入門書決定版
なぜ戦争は繰り返されるのか? ガザが重要な理由とは?
今こそイスラエル・パレスチナ問題を正しく理解するために
イスラエルとパレスチナ、どちらが正しいのか? 両方とも正しく、両方とも間違っているというのが本当のところだ。どちらも、自分ではどうにもならない力の、お互いの、自分自身の犠牲者なのである。本書では、それがどういうことなのかをあぶり出す。
増補新版では第3部を新たに追加。2023年に世界を揺るがしたふたつの危機に焦点をあてる。ひとつは、イスラエル与党連合による民主的機関、とくに最高裁判所の解体の試み。もうひとつは、イスラム武装組織ハマスによる襲撃とそれに続く戦争だ。対立の物語こそが、本書の物語である。
歴史はつねに現在を照らしだす。古代から続く争いに注意を払い、解決を求める人びとを支援することは中東のみならず世界にとっても重要なのだ。
実のところ、一〇月七日とその後に起きたことは何かの始まりではないし、それ以前の出来事と無関係に独立して存在していたわけでもない。むしろそれは、行き過ぎた「約束の地」におけるアラブ人とユダヤ人のほぼ一五〇年にわたる戦争の、最新にしておそらく最も恐ろしい一章だったのだ。この争いの物語こそ、本書の物語なのである。――本書「二〇二五年版への序文」より
〈目次より〉
二〇二五年版への序文
はじめに
第1部 何が起こっているのか?
1章 ユダヤ人とイスラエル/2章 シオニストの思想/3章 ちょっと待て、ここには人がいる/4章 イギリス人がやってくる/5章 イスラエルとナクバ/6章 追い出された人びと/7章 一九五〇年代/8章 ビッグバン/9章 激動/10章 振り落とす/11章 イスラエルはラビンを待っている/12章 賢明な希望が潰えて/13章 ブルドーザーの最後のサプライズ/14章 民主主義の後退
第2部 イスラエルについて話すのがこれほど難しいのはなぜか?
15章 地図は領土ではない/16章 イスラエルのアラブ系国民/17章 ラブ・ストーリー?/18章 入植地/19章 BDSについて語るときにわれわれが語ること/20章 Aで始まる例の単語/21章 Aで始まるもう一つの単語/22章 中心地の赤い雌牛/23章 希望を持つ理由
第3部 一〇月七日とその後
24章 「変革の連立」/25章 崖っ縁に立つイスラエル/26章 恐怖と破壊/27章 戦火が周辺地域に広がる/28章 帰ってきたトランプ/29章 意図せざる結果の法則とアサドの失脚/30章 終わりは、終わりではない