本書は、リース業界に入社したばかりの新人や採用を目指す学生、リース業界と関わりを持つパートナー企業やクライアントを対象に、リース業界の儲けの仕組みと業界の全体像、具体的な仕事の内容を1冊にまとめた書籍です。リースというと、一般には複合機のようなオフィス機器が思い浮かびますが、実は、建設機器や飛行機、医療機器など、幅広い業種を対象にリース業務は行われています。顧客に資金を貸す代わりに、物件を購入してそれを貸し出すリースのビジネスモデルは、いわば一種の金融業であるともいえます。こうしたリース業界は、現在、激変のときを迎えています。リース取引に対する会計基準が変更され、これまで資産としてみられなかった船舶、飛行機、倉庫などにも、バランスシートへの記載が義務づけられようとしているのです。そうなれば、リースの会計上のメリット、事務効率のメリットが薄れ、業界に大きな損失を生む可能性があります。本書は、いろいろな意味で注目を集めるリース業界の現在と将来を、1冊で見通せる教科書です。