大学入試は点数が取れればいい、ということで解くことに重点を置かれているが、その出題意図を考えると非常に興味深い。
例えば、2023年の東大で出た全分野混合の複合問題は単なる寄せ集めではなく、ワット天秤という実際にプランク定数を測定する機械がもとになっており、ちゃんとした歴史的経緯が読み取れる。
他にも既に応用化されているものや、大学の研究でするような分野の一端を出題していることも多い。
このように解くだけではもったいない問題が入試問題には多々ある。全国の大学入試の問題の中から、奥深い問題をピックアップし、それらを解くことで物理の楽しさを知ってもらいたい。