序文 本書作成の背景、アジアにおける木造建築文化の地域性と普遍性
1 古代木造建築を「考古学」から考える
1.1 考古学的および建築学的知見から見たチャンパの古代木造建築
1.2 広域アンコールの居住パターンと考古遺構:民居から王宮まで
1.3 アンコール・トム王宮の木製遺物と建築遺構
1.4 バガンの木造王宮の11世紀から今日まで
2 古代木造建築を「建築史学」から考える
2.1 考古学的知見から見た北部ベトナムの古代木造建築
2.2 スコータイとピッサヌロークの古代木造建築
2.3 カンボジアとミャンマーにおける木造建築の伝統と発展過程に関する比較検討
2.4 タイにおける木造建築技術の発展および周辺地域との相互影響
3 木造建築を「保存」する
3.1 タイにおける木造建築遺産の保存修理
3.2 ラオス・ルアンパバーンにおける木造建築遺産の保存修理
3.3 国際的視点から見た東南アジア木造建築遺産保存修理の現状と課題
総論 東南アジアにおける木造建築史研究と木造建築遺産保護をめぐる課題