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起業に挑戦したら空が碧く見えた

起業に挑戦したら空が碧く見えた

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商品説明
大田区の町工場の長男として生まれ、当たり前に家業を継ぐと思っていた子ども時代。14歳で父を亡くし母が会社を継いだ。家業を継ぐことを考えて就職先には総合商社を選んだ。語学研修で2年半トルコで過ごし、必死にトルコ語をマスターした。生涯の友もでき、イスタンブールは第二の故郷になった。イランに駐在したのち、31歳で自動車メーカーのホンダへ転職。ロシア、トルコ、イギリスで海外駐在員として仕事をしながら、不振だった業績の回復の立役者として活躍した。
一見、順風満帆に見えるサラリーマン人生に転機があったのは、コロナ禍になる直前のこと。彼のサラリーマンとしての最終キャリアとなった〝イギリスホンダ副社長〟という輝かしいポジション。ある年のクリスマス、パーティーの企画で「これまでの失敗談」を尋ねられたとき、彼には答えられる「失敗談」がなかった。
 失敗してこなかった人生…、それは挑戦してこなかった人生に等しいのではないか。大問題だと考えた。ときを同じくしてコロナ禍、在宅勤務を余儀なくされた日々のさなか、彼は一本の映画に出会う。
 その映画に触発され書いてみた「死ぬまでに叶えたいことリスト」、家族と行きたい場所や見たいもの、経験したいこと。出来上がった50のリストを見て、気がつく。このままでは、自分の人生は「やりたかったことがたくさんあったのに、そのほとんどを実現できなかった人生」になってしまうと。この「叶えたいことリスト」を、「やりたかったのにできなかったことリスト」にしないために、生き方を変える必要がある…。このとき会社を辞めることに決めた。
自分で事業を始めてみると、サラリーマン時代に与えられた仕事をやり切るなかで身についた力がビジネスの原理原則につながっていた。起業スクールにも参加し自分の考え方を整理した。
彼はビジネスコンサルという仕事を通して「主人公の量産」を目指しているのだという。「主人公」の定義は、自分の人生の主導権を自分で握っている感覚を持って毎日を生きているかどうかだ。誰もが自分の人生においては生まれた時から主人公なはずなのだが、主体的に生きているという感覚を持って日々生きている人がどれだけいるだろうか。誰かが決めたレールの上を歩いている人生になっていないか。
表紙は著者が見た、紺碧の空。空の碧さはいつだって一緒だ。碧く見えるようになったのは自分の心が変わったから。
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