1897年にブラウンにより発明されたCRT(ブラウン管)は、ディスプレイ開発の主役として、TV放送メディアやコンピュータメディアなどの登場・発展に伴って脚光を浴びている。
1章はCRTの歴史を含め、原理・基本構造や技術面におけるシャドウマスク、蛍光面、偏光など述べ、また高精細表示用ディスプレイ管を解説。2章以降はいずれも、陰極から発した電子ビームが蛍光体を刺激して発光させるものである。これまで研究開発されてきた主な薄型CRTの足跡を辿りながら薄型化に対する考え方、各種方式の特徴を明らかにし、主な課題と技術の現状について解説。3章はすでに文字・図形表示用として実用化されており、蛍光表示管(VFD)の歴史を述べ、構造と動作原理、駆動回路、製造技術、信頼性、技術動向など解説した。4章のFEDは電界放射型の冷電子源を利用した自発光型フラットパネルディスプレイである。ここでは、原理、用いられる冷電子源の原理や種類、作製プロセスを述べ、主なFEDパネルを紹介し、今後の展望を解説した。
本書は、理工系の学部学生・大学院学生、技術者・研究者どの参考書・副読書として最適な書。