ソフトウェアの世界が発展するにつれて、ソフトウェア工学はプロセスや技術自体だけではなく、ソフトウェア開発プロセスに関わる人々により深い配慮を払う必要が生じてきた。そこで本書は、ソフトウェア工学の人間的側面に焦点をあてる。本書の目的は、ソフトウェア開発チームのメンバがソフトウェア工学の人間的な多様な側面についての認識を高めることにある。そのために本書では、3つの混合概念(自覚、内省、抽象化)を示唆しようと試みた。つまり、抽象化のレベルの違いによって特徴付けられる複雑性をもつテーマに関して継続的な内省をすることで、開発環境へのソフトウェア開発者の自覚を深めようというわけである。
[原著James E. Tomayko、 Orit Hazzan : Human Aspects of Software Engineering、 Charles River Media、2004]
発行元:(株)構造計画研究所/発売元:共立出版