符号理論は、様々な情報機器の中で誤りが生じないように、または誤りがあってもそれを訂正したり最小限に食い止めるようにする様々な工夫を支えており、高度情報化社会の中で欠かすことのできない理論である.本書では、符号理論の中でも利用価値の高いBCH符号とReed-Solomon符号(RS符号)を具体的に取り扱う.また、その応用として、情報量の増大によりその利用価値が一段と高まっているQRコードの仕組みを述べる。
本書では数多くの例題を収録しており、それらを解くことによって符号理論の理解を深めることができる。また、類似した問題を異なる角度から解くことによって、符号理論の仕組みをより鮮明に理解できるように配慮されている。また、複雑さを避けるために標数2の体上での符号のみを扱っている。
手計算の限界を超えている計算に関しては、Mathematicaを利用することにより、符号理論の実際を体感できる。読者の手間を省くため、Mathematicaで計算するためのコードを例題ごとに付属のCDに収録した。