わたしたちの生活になくてはならなくなったWebをプラットフォームとして,目的地までのルートを検索したりショッピングしたりするなどさまざまなアプリケーション(Webシステム)が数多く動作している。必要に応じてWebサービスやツールを適切に取り入れてWebシステムを開発するためには,Webサーバとクライアント(Webブラウザ)がどのようにメッセージをやり取りしているのか,現在のWebシステムには欠くことのできないデータベース,Webサービスの基礎となっているXMLなど幅広い技術を身につけることが不可欠である。さらに,このような幅広い技術とともに,それらが社会や生活の中でどのように活用されているのか,またそのときのポイントは何かを理解することWebシステムを開発するためには非常に重要である。
そこで,本書は,Webシステムの開発に不可欠な技術的な側面と社会的な側面の両方を体系的に理解できるように解説する。技術的な側面の解説では,具体的なプログラムコードも取り上げ,Webシステムを開発するために必要な知識と技術を詳細に説明する。社会的な側面の解説では,地域コミュニティでの応用を中心に,Webシステムの開発・実践例をシステムの目的や工夫なども含めて紹介し,身近な現場で重要な技術を説明されている。
さらに,大学の学部レベルの情報系学生向けの教科書として利用されることも想定しており,これからWebシステムの開発や実践に取り組みたい人の入門書・参考書として利用されることを期待している。