生まれつきディジタルの世界で育った世代が大学等で教育を受ける時代に入った。“ディジタルネイティヴ”と呼ばれるこの人々は,人生の途中でIT革命を迎えた“ディジタル移民”と称される人々とは決定的に違う認知・行動様式を持っている。移民世代はこのことに気づいていないか,気づいても漠然とした世代間ギャップと誤解している。本書は,ディジタルネイティヴという概念と用語を2001年に初めて提唱し,米国の教育界に地滑り的な意識改革をもたらしたマーク・プレンスキー本人が,ネィティヴの特性に適した“パートナー方式(partnering)”という新しい効果的な教育手法を実践に即してきめ細かく丁寧に解説したものであり,移民世代の教員(小学校から大学・大学院までの全教育機関の教員)と教員養成課程で学ぶ学生,企業の研修担当者を対象に,21世紀の高度情報化社会に必須の教育スキルを習得させることを目標としている。なお,類書は日本ではまだ出版されておらず,日本の教育界および教育法に新たな領域を切り拓く啓発的な著書である。