子ネコのノンタはお兄ちゃんになりました。赤ちゃんが5匹うまれたのです。でも、ノンタは全然うれしくありません。お母さんは、弟たちの世話ばかりでちっともかまってくれないからです。
そこで、ノンタは考えました。「そうだ、この子たちを捨ててきちゃおう。そうすれば、ぼくだけかわいがってもらえるもん」。
ノンタは赤ちゃんを連れて森へ出かけ、赤ちゃんたちがついてこられないように、高い木に登ったり、丸木橋を渡ったりします。でも、赤ちゃんたちがあぶなくなるど、どうしても放っておけなくて助けてあげてしまいます。
最後に、お花畑で遊んでいる赤ちゃんたちを置いて帰ろうとしますが、「おにいちゃーん」「おにいちゃーん」と泣き出した赤ちゃんたちの声を聞いているうちに、ノンタは思います。「そうか、ぼくはお兄ちゃんなんだ」。
下の子がうまれた時の子どもの複雑な気持ちを描いた絵本。「お兄ちゃん」の自覚を持ち始めるノンタのすがたに拍手したくなります。