【目次】
まえがき
第一章 戦争
富士の裾/日本思想史/薪炭業を営む生家/「要領よく」の処世法/「処世法」の援用/「処世法」成功例/「歴史的」要因/長兄の戦死/墓と墓碑/戦時の「同調圧力」/父と母と――快活な父/父と母と――貞淑な母/続く戦争の惨禍/二つの暗い幕/疎開先の理不尽/敗戦間際の理不尽/消える記憶/消えない記憶/敗戦、解放
第二章 大学
わが読書/「ビンボーだから東大に行く」/激動の東京大学/入社試験、全敗/運命の邂逅/女神の啓示/結婚と生計(たつき)/アカデミズム階級制度(ヒエラルキー)/「子安塾」始動/家庭内「権力」作用/元祖「イクメン」/時間戦争/ミュンヘン大学/シュタイナー教育/大阪大学へ単身赴任/男の寄り道/別居生活の効用/フーコーの影響/「読み直し」の実践/伊藤仁斎/憮然、唖然/子安美知子との訣れ
第三章 生き直し
孤老=個老/ライフ「スタイル」/良き習慣は人間性を陶冶する/些事へのこだわり/市民講座ワンダーラスト/老年ポルノ小説/『疼くひと』体験!/書物を介して人と出会う/松井久子の視覚/生涯一講師/リアル松井久子/話せる人 松井久子/デートの約束/サプライズ作戦/話のキャッチボール/死亡最多年齢/ターミナルケア/失望と不安と/迅速な間のつめ方/一年の計/グレート松井久子/レオニー・ギルモア/リベラル同志/肌の触れあい/米寿の恋/夜へのいざない/ファースト・キス/肉のよろこび/ベターハーフ/現在進行形の性/わが「最後のひと」/わが家族との対面/意外な提案/過去の清算、書物の処分/書物廃棄という惨酷/書物の「外部」/生者が死者を想起させる/黒姫童話館/シンクロニシティ/バイエルン州/はじめての春/ロジカル男/人形のこころ/人のこころ/晩熟の場所/生き直し/生身のひとりの男 九〇歳/あなたはあなたのままでよい/自己表現と人づきあいと/不可視の胸の内/「甘え」の行動/目覚める「男」への対処/「市民講座」再開/鬼神/生き直し革命
あとがき