多くの設計技術者にご利用いただいてきた「金属疲労の基礎と疲労強度設計への応用」は発行から17年が経過し,その間に疲労強度研究は格段に進んでいる。実機応用の観点でみれば,疲労き裂と材料欠陥に対する評価法の進歩は特に著しく実用例も多くみられるようになった。
そういった背景から,これからの企業の設計技術者の方々が,引き続きご利用していただくことができる内容に更新する必要があり,このたび増補版としての発行に取り組み,旧版で説明出来ていなかった疲労き裂開閉口と組み合わせ応力の評価を新しく追加した。加えて,き裂進展に影響する因子とき裂進展下限界の節では実用の観点からのデータを追加して充実を計り,内部欠陥からのき裂進展に関して改訂を行い,加えて設計者の便を考慮して鋳鋼材の疲労強度評価過程を詳細に説明している。また,新しい高周波焼入れ技術は,例えば自動変速機用小型歯車の疲労強度向上に大きく寄与しており,小型平歯車を使った疲労試験結果を追加した。さらに,ネジ継手の疲労強度評価法とその疲労試験結果も追加している。
【主要目次】
1. 疲労強度設計の基礎
2. 金属疲労強度の基礎知識
3. 疲労強度の影響因子
4. 実働荷重と疲労寿命
5. 疲労き裂進展と疲労寿命
6. 機械部品の疲労と疲労強度設計