植民地支配の軛(くびき)を脱する終わりなき戦い
壮絶な独立戦争を経て、1962年に独立したアルジェリア。
それから13年がたち、旧宗主国フランスの影響から脱却し、
自力での経済発展を図るアルジェリアにとって、領土の90%を占め、
豊富な石油が埋蔵されるサハラ砂漠を通じた輸送ルートは生命線となる。
しかし、ソフトサンド地帯での長距離走行に堪えうるフランス製タイヤ「サハラX」に頼らざるを得ないというジレンマを抱えていた。
そこに日本製タイヤの商機を見出した七洋商事とニホンタイヤは、
精鋭チームをアルジェリアに派遣する。
国際入札に向けた駆け引きが続く中、旧市街カスバの一角にたたずむカフェバーで、
七洋商事の井原はパリで知り合った幸(さち)と思いがけない再会を果たす。
一方、確実と思われていたニホンタイヤの落札が<ゼロ>という衝撃的な知らせが舞い込み
二転三転する展開に息もつかせぬ国際派ビジネス小説 第3弾