第一章 はじめに
1 本書の目指すもの
2 インド密教の研究史
3 本書刊行の意義
第二章 インド石窟寺院に見られる密教的要素について
1 密教成立の時代的背景
2 主要な仏教遺跡の年代
3 三尊像から三部へ
4 三部から胎蔵曼荼羅へ
5 観音三尊から蓮華部へ
6 八大菩薩と胎蔵曼荼羅
7 本章のまとめ
第三章 初期密教経典の成立
1 文献の成立年代
2 初期密教経典とは何か?
3 陀羅尼経典の成立
4 真言・陀羅尼の尊格化
5 大規模な密教経典の成立
6 本章のまとめ
第四章 『大日経』の先行経典
1 はじめに
2 『蘇悉地羯羅経』
3 『蕤呬耶経』
4 『三三昧耶タントラ』と遍知印
5 四方四仏から胎蔵五仏へ
6 『金剛手灌頂タントラ』
7 八大菩薩と胎蔵曼荼羅
8 本章のまとめ
第五章 オリッサの密教美術
1 オリッサの歴史
2 ラリタギリ
3 ウダヤギリ
4 ラトナギリ
5 その他の遺跡
6 本章のまとめ
第六章 『大日経』の成立
1 『大日経』の成立過程
2 『大日経』の原典と成立地
3 『不空羂索神変真言経』と『大日経』
4 『大日経』が後世に与えた影響
5 チベットにおける『大日経』系の密教
6 本章のまとめ
第七章 南天鉄塔の謎
1 『金剛頂経』と金剛界曼荼羅
2 金剛界曼荼羅のシステム
3 龍猛と南天鉄塔
4 アマラーヴァティーの大塔
5 本章のまとめ
第八章 『理趣経』と『理趣広経』
1 はじめに
2 『理趣経』の成立
3 理趣会と十七尊曼荼羅
4 教理命題の尊格化
5 『理趣広経』とは何か?
6 本章のまとめ
第九章 『初会金剛頂経』の構成
1 はじめに
2 『初会金剛頂経』の構成
3 『初会金剛頂経』の成立年代
4 『初会金剛頂経』の成仏論
5 先行する初中期密教の要素の体系化
6 本章のまとめ
第十章 南天鉄塔の謎を解く
1 はじめに
2 金剛界五仏の成立
3 曼荼羅と仏塔
4 ジャジプルの四仏
5 南天鉄塔の謎を解く
6 これまでのまとめ
第十一章 敦煌密教とチベット仏教ニンマ派
1 著者と敦煌密教
2 敦煌密教研究の意義
3 『大日経』系の敦煌美術
4 『金剛頂経』系の敦煌密教
5 チベット古密教の文献と作品
6 後期密教系の敦煌美術
7 本章のまとめ
第十二章 『秘密集会タントラ』と後期密教
1 『秘密集会タントラ』の成立
2 根本十三尊と『秘密集会』曼荼羅
3 聖者流
4 ジュニャーナパーダ流
5 『秘密集会』の曼荼羅理論
6 その他の父タントラ
7 本章のまとめ
第十三章 生起次第と究竟次第
1 後期密教の修道階梯
2 生起次第
3 『秘密集会タントラ』の成仏論
4 インド後期密教の生理学説
5 究竟次第
6 本章のまとめ
第十四章 母タントラの成立と展開
1 中世インドの母天信仰
2 『サマーヨーガ・タントラ』
3 『サマーヨーガ・タントラ』の曼荼羅
4 『ヘーヴァジュラ・タントラ』
5 『サンヴァラ・タントラ』
6 本章のまとめ
第十五章 『時輪タントラ』
1 インド仏教の総決算
2 『時輪』の成立年代
3 『時輪タントラ』の構成
4 コスモロジーと曼荼羅
5 『時輪』の大灌頂
6 最高の不変大楽とは何か?
7 本章のまとめ