見知らぬ神の跡を辿って

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神とは誰か、人間とは何ものか――。この根源的な問いをめぐり、西洋精神の二源流である聖書思想とギリシア・ローマ思想はいわば信と知の代表にも擬せられ、相矛盾するものと捉えられるがちであった。だがそれぞれの神を追い求めた精神は、対立するのみなのだろうか。著者にとって両思想は、あるべき緊張を維持しつつ相互にこだましあってきた。両者の真摯かつ寛やかな対話を希求する18の講演とエッセイ。
目次
まえがき――ヘブライズムとへレニズムの対話
 第一部 新約講義――福音書とパウロ書簡から
第一章 福音としての愛敵の教え
第二章 仲間を赦さない家来の譬え
第三章 一つのものと多くのもの
第四章 香油を注ぐ(塗る)女、そしてユダ
第五章 神なき者の義認・全被造物救済の希望
第六章 パウロの死生観・復活観
第七章 パウロにおける和解と贖罪信仰
――イエスの絶叫「エロイ・エロイ・レマ・サバクタニ」と  の関連をめぐって
第八章 「ユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも」
――パウロ・ローマ書・関根正雄先生
 第二部 ヘレニズムとヘブライズムの関係をめぐって
第一章 ギリシア思想と福音
第二章 ローマ世界と初期キリスト教
第三章 ウェルギリウス『牧歌』第四歌における黄金時代
――イザヤ書のメシア預言との類似性をめぐって
第四章 人間と人間を超えるもの――森有正とギリシア
第五章 見知らぬ神の跡を辿って――ヘレニズムとヘブライズムの旅
あとがき――出会いにおける真理の追求学
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