序章 乳幼児期の心理臨床
乳幼児期という過程
はじめの100か月の育ち
心理臨床の専門性
本書の構成
第1章 言葉が生まれる空間
1歳6か月児健診という契機
Infantとの会話
主観的体験の共有
視線を合わせる体験――言葉の遅れをもつ男児の事例から
情動調律と見つめ合い
同一でないことで生じる空間
描画に見るpotential space
第2章 大人と子どものあいだで生じる秩序の揺らぎ
InfantからToddlerへ
虐待不安
domesticに潜む目的性
秩序を揺るがす子ども
セラピー空間の抱える機能
汚れと実在性
プレイセラピストとして
第3章 子どもの「ことば」に見る音の響きと身体性
プレイセラピーにおける言葉
Stern, D. N. に見る両刃の言葉
子どもの「ことば」
移行対象としての言葉
ことばがもつ音の響き
音と呼び名のあいだ
「ことば」の記録
第4章 乳幼児のことばに見る音感性の移行対象――移行対象としての言葉を捉える試み
乳幼児期の「不思議なことば」調査
調査結果の概要
分離を受けとめる「ことば」
第5章 表情を感じる体験世界――人との関係性・モノとの関係性
相貌的知覚
人の顔への敏感性
表情を理解する体験
モノたちの表情
文字や「ことば」の表情
あらためて顔の表情
第6章 眠ることにおける不確かさの体験
乳幼児期の睡眠と離乳
Winnicottの移行対象・移行現象理論
移行対象・移行現象の実際
共に在ることと一人でいること
就眠と遊びの不確か
乳児期後半の子どもの体験世界
第7章 体験の中間領域から見る幼児の物語り――CAT日本版図版を用いて
橋渡しをする言葉
子どもの語りを聴くこと
CAT日本版実施の概要
物語の形態分類と「物語る-聴く」プロセスの検討
中間領域における「物語る-聴く」体験
第8章 プレイセラピーにおける実在性(actuality)
プレイセラピーに対する長い迂回路
遊びの中で表出されていること
おもちゃという言葉
遊びのゴール
子どものことばと大人の言葉
終章
不確かさのなかの確かさ
乳幼児期のこころを育む環境
あとがき
文献
初出一覧