◎目次
まえがき
第I部 実践編
第1章 医療領域:総合病院
グループの様相から患者、家族、医療者の体験理解をしていくこと……田村雄志
1.はじめに――郷に入っては郷に従え
2.総合病院における心理の仕事の「治療0期、耕しと治水」
3.病院組織の観察から見えてくる集団や組織の力動
4.患者・家族・スタッフをグループと見立ててアセスメントすること
5.事例
6.考察
7.おわりに
第2章 医療領域:医療型福祉施設
構造的困難を抱えた暮らしを支える……加藤春奈
1.はじめに
2.医療型障害児入所施設の子どもたち
3.混ざり合う暮らしと医療
4.障害児者支援の構造的疲弊
5.組織の中の心理職
6.おわりに
第3章 福祉領域:児童養護施設
集団の防衛の中で希望を見出す……川崎俊法
1.はじめに
2.事例の詰め合わせ
3.まとめ
第4章 福祉領域:児童福祉施設
児童福祉施設という組織の一部として機能すること――自死事案を通して……本岡徳子
1.はじめに
2.児童福祉施設における自死事案
3.組織の一員として自死事案に対応すること
4.チームの分裂
5.喪失と回復――境界の曖昧さ
6.おわりに
第5章 学校領域:スクールカウンセリング
小学校スクールカウンセリングにおける協働の工夫……林秀樹
1.はじめに
2.事例
3.教師との協働における工夫
4.おわりに
第6章 学校領域:スクールカウンセリング
間主観的な場としての学級、転移と組織力動の収束点としての学級担任……久永航平
1.はじめに
2.事例
3.考察
4.おわりに
第7章 保育領域:保育カウンセリング
保育現場にうごめく情緒の嵐を抱え、理解すること……西野将史
1.はじめに
2.「不適切な保育」とその背景
3.英国の保育現場における精神分析的視点の活用
4.クラス観察までの経緯
5.事例経過
6.おわりに
第8章 産業領域
個人支援から見る組織集団のこころ……前川由未子
1.はじめに
2.なぜ集団力動の理解が必要なのか
3.組織をアセスメントする視点
4.事例
5.考察
6.おわりに
コラム1
行政機関における人間性――福祉事務所でのソーシャルワーク実践……小林高
コラム2
無数の傷つきを抱える看護の現場にて……筒井亮太
第II部 理論編
第9章
集団と、退行・安全・信頼――自我心理学とメンタライゼーションの視点から……大橋良枝
1.はじめに
2.米国自我心理学の発展
3.精神分析的集団精神療法、集団力動論に対する自我心理学からの影響
4.英国自我心理学からメンタライゼーション理論へ
5.メンタライゼーションとAMBIT
6.おわりに
第10章
対象関係論から理解する集団――個人の内的世界から組織内部の力動へ……筒井亮太
1.はじめに
2.対象関係論の展開
3.集団・組織・施設に対する対象関係論的な理解
4.おわりに
第11章
自己実現と多様性の時代における心理臨床――集団が備える可能性……押江隆
1.はじめに
2.パーソン・センタード・アプローチと自己実現
3.エンカウンター・グループにおける実現傾向
4.紛争解決を目指したパーソン・センタード・アプローチの事例
5.『鋼鉄のシャッター』から何を学ぶか?
6.PCAグループの実践仮説
7.コミュニティプレイセラピーにみるPCAグループの視点
8.おわりに
第12章
日本の臨床風土で培われてきた実践的な工夫――理論的な補遺として……筒井亮太
1.はじめに
2.治療構造論
3.治療以前の下ごしらえ――治療0期の実践
4.現実に介入しつつ心に関わる
5.おわりに
第III部 管理編
第13章 精神科病院
ほど良い母親と管理……館直彦
1.はじめに
2.力動精神医学・一般システム理論・マネージメント
3.日本の精神医療制度とサイコセラピー――特に精神科病院について
4.私のパーソナルな経験
5.ほど良い母親と管理
6.おわりに
第14章 児童養護施設
児童養護施設の管理職として――個人と社会の視点から……楢原真也
1.はじめに
2.管理職に寄せられる声――個別性と共同性のはざまで
3.おわりに
第15章 共同開業心理オフィス
自らの居場所を求めて……松井浩子
1.はじめに
2.管理者とスタッフの関係
3.集団としての開業オフィス
4.管理者の抱える課題
5.おわりに
人名索引
事項索引
あとがき