• 発売日:2025/04/30
  • 出版社:創元社
  • ISBN:9784422701523

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印象派の誕生

印象派の誕生

通常価格 2,970 円(税込)
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商品説明
「創元美術史ライブラリー」第二弾

世界の美術を通じて
学びを深める
教養・啓蒙書シリーズ
〈口絵有、図版多数〉

*

文明が発達するはるか以前から、
人間は生きるための道具として
モノをつくってきました。
社会が形成されるにともない、
やがて時の権力者や富裕層がパトロンとなり、
信仰や権力を象徴する絵画や彫刻、
工芸、建築といった造形芸術が発展します。

それらはいつの時代も、いわば「鏡」として
社会のあり様をあざやかに映し出しています。
美術の興りとその流れをたどることは、
当時の社会状況を理解するというだけでなく、
いにしえより続く人間の営みを見つめ、
様々な価値観にふれることでもあります。

本シリーズは、幅広い時代と地域を舞台に、
誰もが知る巨匠から知られざる革新的な作家まで、
その豊かな創造性によって生み出された
多様な美の世界へと誘います。

*

1874年、近代化が進むパリで、
モネ、ルノワール、ピサロ、ドガらが
中心となり初の「印象派展」を開催。
屋外や室内を舞台に彼ら「印象派」が
最先端の技法で画布に留めたのは、
“見たままの瞬間”だった。
英国人画家コンスタブルの風景画が
フランスに将来された1824年を起点に、
全8回の印象派展を通して
「自然の記録(風景画)」と
「文化の観察(風俗画)」の探求をたどり、
次世代の前衛芸術に
もたらした功績を明らかにする。
〈口絵有、図版多数〉
目次
はじめに

◆第1章 印象派が学んだ絵画 
1 一八二四年のサロンにおけるコンスタブル
2 新古典主義、ロマン主義時代の風景表現
3 コンスタブルのフランス風景画への影響
4 印象派とその先駆者たち
5 「前印象派」の色彩と光の表現
◆第2章 前衛芸術としての印象派
1 パリ、近代都市化の中で
2 レアリスムの影響
3 ロココ・リヴァイヴァル
◆第3章 印象派の形成
1 仲間たちの出会い
2 モネとバジールの革新
3 ピサロとセザンヌ
◆第4章 印象派展前夜
1 ラ・グルヌイエールのモネとルノワール
2 《ラ・グルヌイエール》の意義
3 女性画家ベルト・モリゾ
4 普仏戦争前後の印象派
◆第5章 第一回印象派展
1 印象派展を取り巻く社会と経済状況
2 共同出資会社(ソシエテ・アノニム)の展覧会
3 主要出品作品
4 第一回展を終えて
◆第6章 ルイ・ルロワの「印象派の画家たちの展覧会」
1 「印象派の画家たちの展覧会」とは何か
◆第7章 第二回展と第三回展
1 第二回(絵画)展
2 第三回印象派展
◆第8章 第四回展から第八回展 印象派のその後
1 印象派の分裂と変貌
2 いくつかの終わり、そして始まり

おわりに
印象派展 参加者一覧 
主要参考文献
索引
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