気がつくとわたしはまた、
あの島々の中にいた。
『奇術師』『逆転世界』の巨匠プリースト
すべての物語の〝鍵〟となる記念碑的長編
よくわたしは本書をわたしの鍵になる小説であると表現しています――
わたしが以前に書いたあらゆる文章が『不死の島へ』につながっています――
それ以降著したあらゆる文章は、本書がなければありえなかったでしょう。
クリストファー・プリースト/本書序文より
1976年、春。深刻な挫折感とともにロンドンを去ったピーター・シンクレアは、知人から仮住まいを許された別荘でひとり執筆活動に着手する。時に寝食を忘れ、のめり込むようにして改稿を繰り返したすえ、男はついに〈夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)〉という名の架空世界を見出すが、緻密に織りあげられた島々のヴィジョンは、やがて現実そのものを侵蝕しはじめ──英国SF界の孤峰にして、同国文学界でも脚光を浴びた巨匠が贈る、独創性あふれる文芸SFの傑作。