問いで紡ぐ中学校道徳科授業づくり

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道徳科授業における「自分ごと」の学びとは?

◎道徳の授業で、「きれいな回答」は出てくるけれど、はたして本当に感じていることなのだろうか?

◎教材を読んで、ただ既知の考え方をなぞるだけになってしまう

道徳科の授業で、このような悩みを持ったことがある先生も
いらっしゃるのではないでしょうか。
一体なぜ、道徳科授業は「形だけ」になりやすいのでしょうか?
それは、子どもたちが実生活のなかで道徳的価値を学ぶプロセスと、
道徳科授業でのプロセスが、ずれているからかもしれません。

子どもは道徳的価値を複合的に学ぶ

子どもたちは、日常生活のなかで、すでに「道徳的価値」について多くを学んでいます。
そのなかには、まだ「自分ごと」として受け止められていないことがあります。
「友だちとはけんかせず仲良く過ごしましょう」「悪いことをしたら謝りましょう」
そうわかっていながら、実行できない。そんな経験を、
多くの子どもたちはすでにしています。
一方で、現在の道徳科授業の多くが、1単位時間の授業で1つの内容項目を
取り上げる形となっています。
これらの内容項目は、上記の通り、実際にはそれぞれが複雑に関係し合って存在しています。
だからこそ、それぞれの内容項目をただ別々に扱っても、子どもたちから「自分ごと」の道徳学びが紡がれることは難しいのかもしれません。

複数の内容項目をパッケージ化してユニットを組む

そんなときに、ぜひ取り入れていただきたいのが、「パッケージ型ユニット」の道徳科授業です。
「パッケージ型ユニット」の道徳科授業とは、異なる内容項目を取り扱う授業を
23単位時間組み合わせ(パッケージ化)、ユニット(小単元)をつくることで、
子どもたちがより実生活に近い形で道徳的価値について考えを深めることができる
授業のあり方です。


他者そして自己と問いに向き合い、「自分ごと」の答えを模索する

しかし、ただユニットを組んだだけでは、子どもたちが語り合い、

考えを深め合う授業になるかといえば、なかなかそうもいかないのが現実です。

そこで、ユニットを構成する各授業のなかで、クラスメイトや自分自身と対話し、
課題を探求する「課題探求型授業」のプロセスを取り入れることで、
社会通念や「きれいごと」から一歩踏み込んだ道徳学びが実現されます。


パッケージ型ユニットの全13実践を掲載!

本書は、このようなパッケージ型ユニットの理論や

課題探求型道徳科授業を用いた13実践を掲載しています。



もしかすると、「パッケージ型ユニット」「課題探求型道徳科授業」と聞くと、

これまでの授業実践をすべて捨てて、やり方を一新しなければならないと

考える方もいるかもしれません。でも実はそうではなく、

これまでの授業実践にこれらの方法を取り入れることで、

子どもが「自分ごとの問い」や納得解を紡ぎ、道徳的資質・能力を培っていくことができるのです。
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