算数授業研究 №154

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【編集後記】

◆学習指導要領が改訂されて数年が経ち,「数学的な見方・考え方」についての議論が様々な場で行われてきた。それでも,改めて特集を組んでみると,新たな発見が生まれてくる。
◆特集1で,中田が執筆した「仕組みはどうなっているのかな?」と,盛山が執筆した「これを1とみたら」は,それぞれ「構造を捉える」,「基準をつくる」と,子どもに働かせてほしい見方・考え方が異なる。しかし,いずれも5年生の小数のわり算で,包含除における余りの大きさについて話し合う場面に焦点があたっている。数値も「2.7÷0.6=4あまり0.3」と全く同じである。中田は,わかるところまで戻りながら仕組みを見直し,構造をとらえる見方・考え方を育てたいと考えている。盛山は,何かを1とみる見方・考え方が意味理解を深め,割合の学習にもつながることを考えている。既習事項を組み合わせることと,未習を視野に入れることはどちらも大切なことであり,毎時間の学習が,「既習と未習の境界線」にあることを如実に表している。
◆このように,見方・考え方ベースで実践への思いを語り合うことは,その教材の意味や価値を多面的に捉えることにつながる。今後も,「数学的な見方・考え方」の系統を意識して,仲間と議論しながら,子どもたちに寄り添った授業づくりを重ねていきたい。
◆最後に,貴重なご示唆をいただいた笠井健一先生と,編集作業を支えていただいた東洋館出版社の石川夏樹様に心から感謝を申し上げる。
(青山尚司)
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