国際シンポジウム「東アジアの陽明学」および学習院大学東洋文化研究所で実施された「陽明学の現在」プロジェクトの成果を収めた論文集。本書では、「最高の本物」(中国)と「それより劣るもの」(周辺地域)のような二分法にとらわれず、「脱中心化」された視点から、日中韓それぞれの陽明学が持つ多面的な側面を描き出す。
●編著者のことば
一方的に中国という中心から「文化産品」が水の流れのように外の地域へ流れ出た「結果」として、その文化交流のあり方を見るべきではない(略)それぞれの供給・受容の場において(略)そのコンテクストの中での各主体の意図的・選択的、或いは戦略的選択として起こったものであった、と考えて、…その実態を明らかにしてゆくべきだ…(「はじめに」より)